昭和時代は、
「努力する」
「根性を見せる」
「精一杯頑張る」
といった価値観が
社会の至る所に溢れていました。
教育から社会生活、さらには
漫画やテレビ番組に至るまで、
そうした精神が根付いていました。
その結果、ぼく自身も
「一生懸命頑張ることが一番大切」
と心から信じるようになりました。
しかし、今となっては
その考え方に疑問を感じています。
むしろ、
「無理して頑張らないほうが良い」
と考えるようになりました。
特に、過度な努力や無理な根性を強いられることは、
精神的、身体的苦痛の原因になることを学びました。
ぼくが会社員だった頃、周囲がどれだけ大変な状況であっても、
上司の厳しい扱いを受けても、
「みんなも頑張っている」
と自分に言い聞かせ黙って受け入れていました。
その結果、地位が上がることはなく、
ただストレスが溜まり、健康を害し、
精神的にも不安定になりました。
最終的には、生きていることが
辛い日々を送るようになり、
会社を辞める決断をしました。
ぼくはもともと、頑張ることに対する熱意が
特に強いわけではありません。
楽に生き、らくに稼ぐことを望んでいました。
他人に難しい仕事を任せ、
自分はできるだけ楽をすることが、
ぼくにとっては良い選択でした。
しかし、これは決して努力や根性、頑張りを
否定するものではありません。
自分が本当に情熱を持って取り組みたいことには、
全力を注ぐべきです。
ただし、絶対に避けるべきは、
自分の心から望まないことに対して
無理をすることです。
無理をすれば、それは必ず
自分の身体や心に悪影響を及ぼします。
若い時は回復力があるかもしれませんが、
年齢とともにその力は弱まります。
結果として、健康を害し、
回復には多くの時間とお金がかかります。
もし、あなたが僕と同じように、
心から望まないことに無理をしているのなら、
次のことを忘れないでください。
「無理は絶対に自分に返ってくる」
「年を取ると回復は難しい」
「心と体の健康は、本当に大切な財産である」
これらは、努力と根性に囚われ、
自らを危険にさらしたぼくからの、
心からのアドバイスです。